日本の野球選手はファッションに気を使う人が多いようだが、メジャーリーガーは気を使う人と使わない人に二分される。この春は主にヤンキースを取材したが、米球界の盟主とも言えるこのチーム、意外にもファッションにこだわらない選手が多い。そんな中、独断と偏見ではあるが、1番のオシャレさんは守護神チャップマンだと思う。

 ハイカットのスニーカーにスエット地のパンツ、デザインで魅せるTシャツというシンプルなスタイルだが、色の組み合わせが抜群のセンス。もちろん、190センチを超える長身や引き締まった筋肉質な体形が、着こなしを数倍引き立てて見せる部分はあるが、今季ヤ軍イチ押しのオシャレさんだ。

 われらが田中マー君も上位に食い込む。「アメリカで買うとなぜか増えてしまう」というボーダー柄の長袖Tシャツとパンツを合わせたカジュアルなスタイルが多いが、ポイントはちゃんと体形に合ったサイズを着ているところ。アメリカ人は体形のせいか、どうしても1サイズ大きめのシャツやパンツをダラッと着ることが多く、メジャーリーガーも例に漏れない。その中で体形に合った洋服を選び、スッキリとしたシルエットを見せるマー君のオシャレ度は高い。

 せっかくの素材を台無しにしているのは、何を隠そうAロッドだ。キャンプ中は決まって上下おそろいのナイキのジャージー姿。契約メーカーから(おそらく)もらったジャージーを、時には上着の裾を軽くタックインさせて着てしまうあたり、40歳を越えた中年男性の悲しい性なのかもしれない。野球選手として理想の姿かもしれないが、Aロッドが一番かっこよく見えるのは、間違いなくユニホームを身にまとった時だと思う。【佐藤直子】

(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ベースボールの風」)